全選手に「やりたいことやってください」だから『NOMADS'(ノマズ)』は異常に盛り上がるんですよ(笑)雪妃真矢選手&ジャングル叫女選手インタビュー!【後編】
大好評のフリーランスサミット『NOMADS'(ノマズ)』4月14日(金)新宿FACEで第三弾開催!今大会の実行委員を務める雪妃真矢選手にご自身の振り幅と大会の魅力を伺ってきました!
ーー今回のNOMAD'S、チケットは発売直後に最前列南側完売、カウンター席完売、総数としても順調に売れてるようですね。
雪妃)毎回新宿FACEでやってますけど、チケット即売会にお客さんが直接買いにいらして、その会場がごったがえして収拾付かなくてお客様に大変な思いさせちゃったんですよ。で、もう混乱と危険防止の意味でチケットペイさんにお願いすることにしました。映画館みたいに自分で席を選べるのがイイですよね。新宿フェイスはどこでも見やすいんですけど、北側は花道作るので「選手の近く」と言う意味では「北側」ねらい目ですよ(ニコ)
ーーDDT、全日本、NOAHと男子プロレスにも積極的に参戦されています。女子プロレスの華やかさを振りまきに行ってるように思います。意識されてますか?
雪妃)私を見たことない人、女子プロ見ない人のところに出て行きたいというのが。私自身かわいいを売りにしてるわけではないので、見た目ハデにして戦いっぷりも荒々しくラフな感じですから、余計に男子のところに出ていきたいんですよね。地下アイドルみたいなイメージで観に来た方とか「うわ!こんなことすんの!?」ぐらいに感じてもらえれば
ーー1月22日NOAH横浜アリーナ大会では、僕の近くにおそらく初めて試合見た方がいらっしゃって「よく喋るね~」と。
雪妃)私も夏さんもよく喋るし、声出しOKの場合は嬉しくてついコミュニケーション取りたくなるんですよ(笑)自分の中でプロレス観るようになったきっかけの一つが、会場全体でつくる競技だって思ったことなんですよね。リングだけで行われることじゃなくて、熱だったり歓声だったり、コール&レスポンスで盛り上げていくもんなんだって感動したんですよ。その時その会場に居た人しか味わえないモノを提供したいって思うんですよね。
ジャングル)それが醍醐味ですよね~。私も観戦に行くとめっちゃ声出すタイプなんで(笑)
ーー「ジャングルが居る!」ってバレますね(笑)でも選手とコール&レスポンスできると会場もどんどん盛り上がっていきますもんね。
雪妃)だからよく喋るっていうのもあると思います。対戦相手しか見えない時がありつつも、歓声には応えちゃうんですよね。こっちがしゃべってお客さんの声を出させるっていうのもありますし。
ーー新しくファンになった方も当然たくさんいらっしゃるわけですが、一方でずっと応援してるファンであれば先日のジュリア選手との遺恨マッチ(3月4日スターダム代々木第二体育館)、ここで決着だという想いで見ていたと思います。
雪妃)もう複雑でしたね~。お客さんが観たがるって分かってるですけど、世の中はエロと遺恨で盛り上がるっていう(笑)やるべきだ、やらなきゃってぐらいは分かってたんですけど、怒りをぶつけたいのか何か解決したいのか、何のためっていうのが分からなくて冷静になってしまってて。試合やってって言われたらやれますよ?けど、自分の気持ちが付いてこないとやれない試合だなって思ってたんです。損得勘定ではそりゃやった方がいいのは分かってるんですけど、気持ちを乗せて戦えるかどうか、それが私にとっては大事なんで。嘘っぱちで戦ってもしょうがないから。求められてるものを見せないといけないと分かりつつ、気持ちをもってけるのかどうか、葛藤・・・う~ん違うな~。病んでましたよ、とりあえず(笑)
ーーいずれにしても誰かのためにやる試合ではない、と。
雪妃)過去のことも知ってて今も応援してくださってる方たち、今どれぐらいいるだろうとかも思ってたんですよ。もちろんお顔合わせてる方はわかりますけど、全体の規模感はもう未知。育った団体で起きたことでいつまでも引っかかってましたけど、イチから説明すんの?とか。その話を掘ることでもう消化してる人たちをキズつけるのもイヤだったし、じゃあアイスリボンってイヤな団体だったのかって言われるのもまたイヤだったし。ましてアイスを離れてるのにそのアイスを話題にするべきなのかって、いろんな気持ちがあって、でもまあ最終的に全部のモヤモヤを払拭するのはとりあえずやるしかないかって。
救いのない、希望の無い戦いはしたくない、誰かを不幸にする戦いはしたくないって思ってます。でもリング上でしか解決しな、考えてもしょうがない、誰の気持ちを汲んでもしょうがない、やんなきゃしょうがないってなりましたね。
ーーこれあらゆる仕事に通じますね。
雪妃)言葉にしたところで誰にもわからないし、行動でしか何も生まれないから。
ジャングル)モヤモヤした気持ちをプロレスで、リング上でぶつけながら解決する、スッキリするってめっちゃいいなって思いますよね。めっちゃプロレスラーで良かったなって。普通だったらケンカする訳にはいかないし(笑)私は花のことがあって、モヤモヤしたものがあってリングに立てない時期があって。去年5月のプレ復帰戦のときなんか、この気持ちぶつけられるのって木村響子さんしかいなかったし、ほんと戦ったからこそスッキリできたというか。モヤモヤって言葉にできないし、すごい分かるな~。
ーーおじさんは泣きそうです。
ジャングル)ふふふ、私、雪さんのめっちゃファンなんで話が聞けて良かったです。私はスターダム側の人間だったんでアイスさんの事情ってわからなかったんですよ。最初はジュリアvs雪妃真矢って時期合ってるかな?早いんじゃないかな?って思っちゃいました。
雪妃)1月から参戦して3月にって、ねえ。向こうはもう「さっさと出てけ!」って気持ちだったんですよね。今チャンピオンの私が言うんだからすぐやれよって。だから私試合もきれいにやるつもりも無かったし、プロレスラーのプライドとしてここまで出来るって見せたい欲求も絶対どっかにありますけど、今回は気持ちだけ。あなたの気持ちも全部受け取りますってつもりでしたね。
ーー試合後『これからも嫌い同士の両想いでいようよ』にはグッときました。納得はしないけどお互いの努力を認めているというか。
ジャングル)好き・嫌いは相手のこと知ってないと生まれない感情ですから、あの言葉、スゴイ合ってると思います。なんとも思わない人に好きも嫌いもないですから。
雪妃)この3年間向こうの情報を遮断してましたし、無関心が最悪の状態だっていいますけど、その状態で過ごしてきてたものが「キライ」に消化されたんです(笑)「タイマン張ってYESマブダチ!」なのも多いんでしょうけど、タイマン張ってもやっぱり相容れない。それぞれのやってきたことに自信があるからいいんじゃないって。向こうはデッカイ団体で女子プロレス広めよう盛り上げようでってしてて、私は私でフリーランスだからこそ出ていける場もあって、まだ届いてないところにも自分で選んで出ていけるっていう。規模の違いはあれ、私は私で女子プロ見て欲しいって気持ちでやってるし、キャリアにやりがい感じてます。
ーー戦って分かった「やっぱり相容れない」
ジャングル)ほんと私、フリーランスの人ってめちゃくちゃ尊敬してるんですよ。やってみてスゴイなってわかりました。何やるにも全部自分だし、ケガしたら終わりって状態なのに。めっちゃかっこいいなって思いますよ。女性としても尊敬してます。
雪妃)私この前マットプロレスだったんですよ。
ーー振り幅!
雪妃)もはや私は振り幅が売りみたいなとこあるので、やりたい放題やるし、こっちもやりたい放題やるし。いつでも自分にできるものでお客さんが楽しかったらいいな、スッキリしたらいいな、お客さんを笑顔にする。フリーの醍醐味ですよ。マットだろうとリングだろうと男子だろうと女子だろうと、自分を届けられる、そしてお客さんが笑顔になる。で、やりすぎて体痛え⇒マジで先が不安、のサイクルですよ(笑)守りに入って生きてけないですから、フリーランス。
ーーさて、今回のNOMAD'S記者会見では「NOMADSは最低でも年2回、いけたら3回」とおっしゃっていましたが、またジャングル選手の帰ってくる場所になるかもしれませんね。
雪妃)もともと去年の時点で年3回やりたいって言ってたんですよ。でも夏さんは12月に自主興行やるし、みんなそれぞれのスケジュールが国内・海外と詰まってて全然ムリだった!今回もほんとは1月・2月あたりのハズだったんですよ(笑)でも無理だって思って春に。
ジャングル)日本に帰ってきて帰る場所が無いって時に「ここに帰ってきていいんだよ~」みたいに声をかけてくれて嬉しかったですね。フリーランスのための素晴らしい大会だなって思います。
ーーでは最後に今大会のみどころをぜひお聞かせください!
雪妃)今大会はジャングルさんの関わりたい相手との試合を実現させるっていうのがみんなの総意なので、ジャングルさんボコボコにして送り出すっていうところですね(笑)リベンジに燃えて帰って来てもらなきゃいけないし(笑)
ジャングル)あと会場の雰囲気がめちゃくちゃいいんですよ!8月の大会観させてもらったんですけど、あれなんなんでしょうね(笑)
雪妃)NOMAD'Sの会場ってプロレス界隈ではないお客さんがスゴイ多いんですよ。フリーランスになって人間関係が広がると共にお客様層がほんとに広くなってって、独特の熱量なんですよ。なおかつ選手にもNOMAD'Sからは、団体やユニットや先輩後輩も関係なく「やりたいことやってください」だから、異常に盛り上がるんですよ。参戦した選手からも「すっごい楽しかった!」って言ってもらえるのがほんとに嬉しいです。次回の実行委員のモチベーションになります(笑)やりたいことやって楽しんでり選手とぜひ一緒に盛り上がりましょう!
「女子プロレスラー・ジャングル叫女、怪我を乗り越えて世界にリベンジしたい!」
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聞き手)スレンダー川口
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